拝み屋〜改変者〜
術式説明:
この項目では、作中に登場する呪術に関して、史実を元に創作を交あわせながら紹介します。
基本的に史実を元に創作が混じっているだけで、創作と書かれたもの意外は実際の現実の世界でもある程度通じる? 知識です。
しかし解釈の違いとか、そういった部分があるので100%信じないでくださいね。(歴史的背景とかは史実中心のつもりです)
東洋呪術
古代陰陽道:
日本独自東洋呪術のひとつ。よく知られる陰陽師 「安部の清明」のいた平安時代初期に成立した呪術。しかしながら、原型を保ってはいない。
もともと陰陽道というのは呪禁道と日本密教仏教が複雑入り乱れて成立した呪術で、そのゆえんか、各地の呪術を自分の呪術として吸収し
現在の規模になった宗教文化と直接のかかわり無い総合呪術として発展してきたものである。しかし、そんな平安時代に成立した呪術は今は
存在していない。陰陽道の発達は平安時代で終わったのである。後に誕生する念仏、座禅、法華宗、や歴史的な事件、鎌倉幕府成立、そして滅亡。
建武の新政の開始と失敗、室町幕府成立と応仁の乱。十字教式祷呪術の発展などにより、規模縮小や重要と供給のバランスの崩壊を招き、
最終的に明治維新のときの陰陽寮解体、そして陰陽道全面禁止命令によって止めを刺され、陰陽道は消え去ったのである。
こうして、古代陰陽道は消滅した。
近代陰陽道:
現在存在する日本独自東洋呪術のひとつ。いわば現代の陰陽師の業。しかし現在の近代陰陽道とは陰陽道と名乗っている呪術の総称であり、
古代陰陽道とはまったく系譜が違う。主に「天社土御門神道」という流派と「いざなぎ流」の2つが存在する。
天社土御門神道:
近代土御門家が垂加神道を元に新たに成立させた近代陰陽道の2大流派のひとつ。
仮にも「土御門」と名乗る家系ではあったため近代陰陽道の呪術の中では一番古代陰陽道に近い独自呪術理論を垂加神道という宗派の神道を
母体に製作された。
いざなぎ流:
古代陰陽道は何も宮中だけのものではない。一応民間陰陽道というのは実際存在していたのだ。そのため古代陰陽道はしばしば、
民間陰陽道と宮廷陰陽道として区別される。その中の民間陰陽道が修験道を混ざり混ざって現代も存続している唯一の形としての陰陽道である。
そのため一部専門家からは「先祖のひとつに陰陽道が混ざっているだけで陰陽道とはいえない」といわれているが、陰陽道と本人たちは言っているし、
一応は陰陽道として成立した呪術ではあるので、陰陽道であることは間違いない? かもしれない。
呪禁道:
奈良時代に成立した道教系呪術。陰陽道の直接のご先祖様のひとつ。
しかし、現存している呪術は厭魅くらいといわれている。実際どのような呪術であったかは道教系呪術を使うものもよく知らないものだ。
道教系呪術:
これは、道教という宗教文化を母体とした呪術文化の総称。各地によって違う。例えば、日本に渡った道教系呪術は変化、変質、融合を繰り返し、
もはや、道教系呪術とはまったく違う陰陽道へと姿を変えたり、台湾には、主に先住民族を中心に発展した台湾道教系呪術が存在したりしている。
また、台湾十字式道教呪術などが存在している。
日本仏教密教系呪術:
日本独自東洋呪術のひとつ。中国で発達した密教が日本に渡って独自大発展した姿。比叡山延暦寺が日本仏教密教の総本山として存在している。
しかしながら坊主の全員が呪術師というわけではないため、総本山ではあるが呪術としての総本山ではない。権威は延暦寺だが中心ではないのである。
そのため各地に散らばっている。
修験道:
神道系と感じる人は結構多いが、修験道流派の8割以上が、日本仏教密教系呪術を母体に発達した呪術形式である。
残りの2割が神道系なのである。しかしながら母体が密教なだけであり、神道もまた大量に入っていることは事実である。
数少ない神道系の修験道宗派として、富士の山を「霊峰中の霊峰」としてあがめる「富士講系呪術」がある。
台湾十字式道教呪術:
台湾で発達したキリスト教系呪術+道教の呪術。本来キリスト教は「自分達以外の神は悪魔」と言い切る宗教であるため、
キリスト教系の呪術はほかの呪術と混じることがほとんど無いとまで言われていた。しかしながら、キリスト教が太陽信仰やドルイド教を吸収しながら
その権威と影響力を挙げたように100%絶対混じらないわけではないのだ。ましてや「ヴァチカン」や「イギリス聖教」の影響力の少ない極東ならば
それは謙虚に見える。また必要とあれば現地の宗教を半強制的に吸収し、信徒を増やした事例はたくさんある。これはその結果の呪術なのだ。
ラマ式呪術:
チベット仏教(ラマ教)の呪術。
ヒンズー教系呪術:
分かりやすく一言で済ますと、「神道のインド版」である。
しかし、現地インドの呪術や主に東南アジアでの呪術と様々存在する。そのためヒンズー教という宗教そのものを母体とした呪術の総称としてしか呼ばれない。
本式吉田修験呪術:
創作呪術。吉田という今は無き大名門一族が編み出した一族専用呪術。修験道を中心に若干の陰陽道を含んでいる。
仮式吉田修験呪術:
創作呪術。今は無き吉田の弟子の一族「神山家」が使う呪術。しかし本式という本物の吉田修験呪術と比べると技のバリエーションや出力に問題がある。
しかし、呪術としては最強の部類であることはいえる。
仮式坂亜田修験巫呪術:
創作呪術。「神山家」の分家「明石家」が使う仮式吉田修験呪術の劣化コピー。しかしながら、呪術としては最強の部類であることは当然である。
また、いざというときはこっちのほうが融通が利く。
超大規模起動術式仕様黒猫呪術:
創作呪術。町ひとつを大規模な儀式場と見立てて行う呪術であり、とある人物の完全創作呪術。ちなみに黒猫という単語が入っているのは
作った人物曰く「猫好きだし、黒猫だと呪術ぽいじゃん。」
しかしながらその力は異常といわれるレベルのものである。この呪術で行われた呪詛を跳ね返すのは容易では無いし仮に成功しても実行した呪術師
には何も被害が無い。町が変わりに被害にあう。町というか住人が。まったく考えた人物は恐ろしく天才である。
「いやぁ〜流石俺? 天災だってさ! いいねぇ〜」
以上、東洋呪術でした。
西洋呪術:
エクソシズム:
この呪術を使う呪術師はいわゆるエクソシスト(日本語訳:祓魔師)である。
キリスト教系呪術。キリスト教の考え方はいたってシンプルだ。
「キリスト教以外の神様は全部悪魔、悪魔は人間の敵、人間の敵は問答無用で皆殺し」
ようするにそういうことだ。そのため、対悪霊、妖魔戦においては右に出るものがいない世界最強の退魔呪術。
また対呪術師戦闘においては、霊呪装を用いた数の暴力で対抗する。一口にエクソシズムといっても各宗派によって特色が存在するため、
キリスト教系呪術の総称がエクソシズムなのである。
ヨーロッパ圏呪術:
サタニズムに似て非なる呪術にして、アレイスター・クロウリーが求めたひとつの結果を生み出す呪術概念。
である。西洋呪術は時代の流れとともに、複雑、回帰性、融合、変質、変化の流れが強く存在するため、ヨーロッパ圏の西洋呪術をいろいろと
分類するのが事実上不可能の領域にまで行っているのである。そのために総称としてヨーロッパ圏呪術と呼ばれている。
ケルト呪術:
ドルイド教を母体とした呪術。いわゆる魔女はケルト呪術の呪術師を表している。ちなみに、昔は男も女もキリスト教系以外の呪術を使うものは全員「魔女」
と呼ばれていた。それが現代に当てはめると魔女っこはショタ(少年)で、魔法の杖はブナの木の杖か?
魔法の呪文は「呪歌」で、現代人からすれば辛気臭い歌か? そしてマスコットキャラクターはエンチャント(木の巨人)かな?
そしてヤドリギの枝が武器と。なんともファンが出来そうにないカオスアニメになりそうだ。いやギャグアニメとして作れば成功するかも知れんぞ。
ソロモン王の呪術:
伝説のソロモン王の呪術。ソロモン王の呪術は西洋呪術中の秘術と呼ばれ、西洋呪術の中の西洋呪術として栄えていた。
今では一部のものを除きそのすべては失われてしまった。残った秘術も一部の者たちによって独占されている。しかしながら、インターネットの
発達もあり、残った秘術の一部は普通にネットに出回っている。
ヴァイキングの呪術:
アイルランドを中心とした北欧神話がモチーフの呪術のひとつであり、もっとも荒々しい呪術のひとつに数えられている。
そのすべては”嵐の海”にして、死者の軍勢を率いることが彼らの力の源。
ロシア正教系エクソシズム:
創作呪術。彼らは対呪術師戦闘に関しても研鑽を積んでおり、なかなかの力を誇る。その結果としてロシア十字とPK−STを複雑に組み合わせた
霊呪装をうまく呪術の中に組み込むことで、『対異教呪術師最強断罪呪術式』を使用する。
ロシア十字の救われた罪人と地獄に落ちた罪人の伝説から、『――救われぬものと救われるものを明確に――』という格言とともに起動する。
ヨーロッパ系形式”山の老人”式呪術:
創作呪術。『イスラム系暗殺教団・山の老人』は歴史の流れとともに『最強対異教徒殺戮エクソシズム集団』と化した部分を持っていた。
その部分だけを引き出し、さらに別系統の呪術へと変換された結果このような黒呪術しかないようなこの呪術が生まれた。
人を殺すことに関してはどの呪術も寄せ付けないといわれている。
以上西洋呪術
その他
錬金術:
一種の西洋呪術だが、西洋呪術というより、古代疑似科学という要素のほうが強い。
主に3つに分かれる。エジプロ西洋錬金術、アラビア西洋錬金術、ニコラ西洋錬金術。
錬金術の最終目標は、金の製造と賢者の石を作り出すこと。錬丹術と同じにして違うもの。
練成の三大要素「塩」「水銀」「硫黄」のすべてを何とか組み合わせようとしていた。
錬丹術:
一種の東洋呪術だが東洋呪術というより古代疑似科学という要素が強い。
主に2つに分かれる。インド東洋錬丹術、中国東洋錬丹術。
錬丹術の最終目標は金の製造と不老不死の薬(仙丹)を作り出すこと。錬金術と同じにして違うもの。
練成の三大要素「塩」「水銀」「硫黄」のすべてをバランスよく2種ずつ組み合わせようとしていた。
エジプロ西洋錬金術:
世界最初の錬金術。トートという知の神様の話が「ヘルメス・トトリゲス」という伝説の錬金術師の話に発展し、次第に、アラビア半島を通じて
広がっていく。当時はどちらかというと金の加工技術、治金法的な要素が強かった。また電気を使用した治金法実践していた可能性が存在する。
また、伝説の錬金術師「ヘルメス・トトリゲス」が無尽蔵に金と賢者の石を作り出す秘法を編み出したとされ、その概要が暗号として書かれたとされる、
「ヘルメス文書」が錬金術を発達させる引き金となった。
アラビア西洋錬金術:
アラビアで発達した錬金術。ここで、物質を組み合わせるという概念が出来始める。また、人工生命(ホムンクルス)や自動人形(オート・マター)
の製造という要素が新たに加えられることになる。またインド東洋錬丹術とここで接点が生まれる。
ニコラ西洋錬金術:
アラビア西洋錬金術がヨーロッパに伝わる過程でスコラ哲学などをはじめとするスコラ派学問を母体に発達を開始、そしてヨーロッパで開花した。
これが、今現在の世間一般の錬金術のイメージとなっている。
インド東洋錬丹術:
世界最初の錬丹術。練成の3大要素のうち、硫黄が豊富であったため、硫黄を主に使う研究が盛んだった。
また、仏教思想の空という概念が複雑に絡み合っており、インドの錬丹術は精神的な研究開発面を秘めていた。
中国東洋錬丹術:
中国で発達した錬丹術。練成の三大要素のうち水銀を利用した研究が盛んであった。実際、不老不死の未完成の秘薬(未完成仙丹)を皇帝が
服役していたという事実がある。ちなみにこの秘薬はただの加工した水銀。
アフリカ大地信仰呪術:
アフリカの大地の精霊信仰が呪術化したもの。星座と岩の位置、そして水これらが発動の条件とされとても大切にされている。
アステカ総合呪術:
南米の呪術の総合発展の結果。南米にはいくつもの王国が栄えては滅びその繰り返しとともに、呪術が消滅、再生、融合、変質、変化
してきた。そして、いまや近代文明と伝統生活が混ざり合ったことにより、滅びかけた呪術は再びすべて統合することで存続したのである。
その呪術は血と木剣、太陽と生贄の果てに生まれた呪術であった。
東西術:
創作呪術。ロード・オブ・ロゴス。そう呼ばれた伝説の呪術師がいた。やつは東洋呪術、西洋呪術区別無く研究、研鑽し、ついにすべての
呪術の特性だけを取り込んだ独自呪術。つまりこの世に現存するありとあらゆる呪術のいいところだけを集めてひとつの理論として完成させた呪術
を作り上げた。それが東西術である。しかし、ロード・オブ・ロゴスの存在はいまやただの伝説となり、東西術の存在は忘れ去られ始めている。
だが、『ロゴスの尖兵』は近くに潜んでいるというのに。